手厚い指導に支えられながら
貿易実務を基礎から習得してきました

2020年度新卒採用(勤続3年)

輸出業務部門 Mさん

ミスのない事務を心がけつつ、円滑な船積みの舵取りをする

入社以来、輸出業務グループに所属しています。輸出業務グループは、大手トラックメーカーのKDや完成車を海外に輸送する際の貿易事務を担っている部門です。

お客様の生産計画や船のスケジュールに合わせて担当部署より船積指示があるので、お客様や輸入側、社内の関係部署とやりとりしながら、貿易関連書類の作成や貨物海上保険の手続きなどを行って、輸出に係る進行を支えることが任務となります。そのなかで私が主に担当しているのは、S/I(シッピングインストラクション)という船積みに必要な書類とデータを作成し、社内関係部署へ展開する業務と、貿易関連書類全般の確認です。

輸出には、S/Iのほかにも、インボイス(仕入書)、パッキングリスト(梱包明細書)、B/L(船荷証券)、L/C(信用状)などさまざまな書類が必要で、記載の仕方にも一定のルールがあります。書き込む番号が一つ違っただけでも、現地での貨物の受け取りができなくなるなどの恐れがあるため、細かなところまで確認を怠ることができません。

また、船積みの手続きには締切りがあり、間に合わなければ貨物の船積みができなくなるというように、輸出業務は時間との闘いでもあります。しかしながら実際の現場では、バンニングの作業が遅れたり、部品に欠品が生じて梱包作業が中断したりといった問題も起こりますので、日頃から業務の前工程にいる現場担当や、後工程の通関部署とコミュニケーションを密に取り、現場の作業に遅延が生じそうな場合には、早めの情報共有や対応策の検討をすることで、リカバリーのできる環境づくりに努めています。

コロナ禍を経て急増する輸出量に、国際物流のダイナミズムを実感

私は外国語学部英米学科の出身で、在学中の1年間をカナダで過ごしたのですが、現地でも日本製品を手にすることができる環境に驚き、またそれが海外生活の助けになっていました。そして日本に戻ってから改めて身の回りを見てみると、海外から来たモノが数多く存在することに気づきました。このような体験がきっかけで人々の生活を支える貿易や輸出入に興味を抱くようになり、国際物流を手がける企業のなかでも、特に面接などで接した方の人柄に魅力を感じた岡本物流を選びました。

入社してからは念願通り、さまざまな国への輸出に携われることにやりがいを感じています。私たちが取り扱っている自動車は、日本を代表する輸出品です。物流量の面でも規模が大きく、仕向地もアジア、北米、中南米、オセアニア、中近東、アフリカ、欧州と、ワールドワイドに広がっています。今の仕事に就いてから、以前は馴染みの薄かった中近東なども身近に感じられるようになり、世界観が広がりました。

一方、輸出業務は、時々の国際情勢や世界経済の動向に影響を受ける仕事です。たとえば、私が入社した2020年は、コロナ禍の影響で輸出量が大幅に減少しましたが、最近では急カーブを描くように輸出件数が増えており、ダイナミックに変化する国際物流の醍醐味を実感しています。担当業務で扱う書類は英語で書かれているものがほとんどであり、学生時代に身につけた語学力を活かせるところにも充実感を覚えています。

困った時はいつでも相談に乗ってもらえる心強い職場

女性が働く場所としてみた時の岡本物流は、有給休暇や育児休暇なども取りやすく、安心して長く活躍することのできる職場だと思います。近年はリモートワークも積極的に取り入れているため、私も仕事の状況に応じてリモートを活用し、柔軟な働き方を実践しています。

そしてもう一つ、教育指導体制が充実しているのも大きな魅力です。社会人としての心構えやマナーを学べる新人研修をはじめ、教育プログラムが豊富に用意されていますし、部署に配属されてからも、指導役の先輩にマンツーマンで親身な指導が受けられるため、専門知識がない状態で入社しても心配はいりません。私も入社当時は貿易の知識がまったくない状態で、専門用語一つからして分からないことばかりでしたが、先輩に基礎から教えを受けながら仕事を学ぶことにより、知識を積み上げられました。

輸出業務グループは、経験豊富なベテランの方が多く、困ったことがあれば、いつでも相談に乗ってもらえる心強い環境です。部署の誰かが判断に迷った事柄を質問していると、それに気づいた周囲の人たちも話に加わって、アドバイスをくれるなど、チームのみんなで知恵を出し合い、問題解決を図ろうとする連帯感があります。

さらに、社員の意思を尊重する文化もあって、「やりたい」と手を挙げれば、いろいろな仕事を任せてもらうことが可能です。ひと口に輸出と言っても、業務は多岐にわたります。私自身、現時点では携わったことのない業務が多いので、これからも新しい仕事に取り組んで、輸出の流れをトータルに把握できるようになりたいですし、いずれは輸入業務も経験してみたいと思っています。

1日のスケジュール

9:00

始業、朝礼

グループ長から直近の連絡事項を聞いて、本日の業務スタート。

9:10

メール確認、本船の動静確認

現場からのメールに目を通し、作業の進捗状況をチェック。船会社のWEBサイトを見て、貨物を運んでいる船の航海状況を確認する。

9:30

S/I(船積依頼書)の作成

本船名、出航予定日、コンテナ搬入の締切日、貨物の物量などの情報を記した書類を作り、現場と通関部署に送る。

12:00

お昼休憩

今日のお昼はお弁当。感染防止のため食事中の会話は控えめに。

12:50

各種のチェック業務

通関書類に間違いがないかチェックして、船積みスケジュールやバンニングの状況確認などを行う。

16:30

通関申告などの確認

コンテナ搬入の状況を担当者へ確認。あわせて自社システムを閲覧し、本日の通関申告の完了状況の確認。その後、翌日に必要な作業の準備をする。

17:40

終業・退社