KD輸出の起点となる重要業務を
入社1年目から担ってきました。

2020年度新卒採用(勤続3年)

生産管理部門 Uさん

世界各国へ送り出す、さまざまな車種・仕様のKD梱包を管理

私が勤務している事業所は、お客様である大手トラックメーカーのKD物流を担っています。KDとは、Knock Down(ノックダウン)の略で、自動車部品を一式まとめて他国に送り、現地で組立・販売を行う輸出方法のことを言います。

自動車産業はすそ野が広く、国の経済に大きなインパクトを与える産業です。そのため発展途上国や新興国の多くでは、完成車に高い関税をかける代わりに、KD車両に対しては関税の優遇措置を設けるなどして、自国に自動車の組立工場を呼び込み、雇用の創出や経済発展につなげようとしています。このような動きに伴って、日本の自動車メーカーもKD生産を推進しています。私たちの事業所が担っているのも、まさにこのKDの輸出であり、1か月あたり数千台分にものぼる部品の梱包やバンニング(コンテナへの積み込み)を行っています。そのなかで私が主に担当しているのは、生産管理業務です。具体的には、お客様から伝達された翌月の生産計画に基づいて、仕向地ごとに、どの車種のKD部品を、どのような構成で何台分コンテナに積み込むかという内容をシステムに登録しつつ、梱包やバンニングに必要な人員数を算出しています。

事業所では、東南アジアをはじめ世界各国に出荷するトラックのKD部品を取り扱っており、車種や仕様は仕向地ごとに異なります。入社当時はトラックの知識が乏しかったため、多種多様な仕様の違いを覚えることに苦労しました。また、輸出の仕方にも、CKD※1やSKD※2といった複数の形態があり、梱包等に必要となる人員数もその都度変わるため、算出業務を的確に遂行できるようになるには相応の期間を要しました。入社から3年が経過した現在は知識や経験も蓄えられてきましたが、生産計画の登録はKD物流の最も上流にあたる仕事であり、私がミスをすると後工程に大きな影響が出てしまうので、常に細心の注意を払いながら業務に取り組んでいます。

※1 CKD(Complete Knock Down)は、すべての部品をバラバラの状態で海外へ送り、現地の組立工場で完成車に組み立てる方式の輸出形態。
※2 SKD(Semi Knock Down)は、現地ではボルトやネジなどを締結するだけで完成車になるレベルまで日本で組立を行ってから輸出する形態。

3社合同プロジェクトに参画し、現場の改善業務に挑む

生産管理のほか、2022年夏からは、現場改善プロジェクトのメンバーとしても活動していました。このプロジェクトは、お客様メーカーとその物流関係会社と当社の3社合同で立ち上げられたもの。目的は、梱包前の部品在庫の削減や、梱包作業の動線短縮を図るなどして、より高効率な生産体制を確立することでした。そこで私は自身が作成している生産計画データも活用しながら、現場の作業プロセスにどのような無駄があるかを徹底的に洗い出すべく調査を実施。仕事風景をビデオで撮影し、一つひとつの作業にどれくらい時間がかかっているかも分析したうえで、他のメンバーの方々と改善方法を協議しました。

10か月近くに及んだプロジェクトでは、改善案を試行しても思うような効果が出ないケースが多々ありましたが、試行錯誤を重ねた末にようやく方策の目途が立ちました。改善後の手順について、現場の皆さんから「作業がやりやすくなった」「新規に導入した器具が使いやすくて、ありがたい」といった声が上がってきたのは非常にうれしく、達成感を得られています。
若手の自分にとって、日常の担当業務とはまた違う、調査・分析などの仕事を経験できたことも有意義でした。3社から集まった皆さんとコミュニケートするなかで、さまざまなモノの見方や考え方に触れられたこと、お客様メーカーが国内で行っている完成車物流のノウハウを学べたことも収穫だったと思います。

若手のうちから幅広い業務に挑戦できる、やりがいのある環境

そもそも私が岡本物流を志望したのは、需要が拡大している物流業界に興味を持ったことに加え、物流において重要な役割を担っているトラックの生産に携われるということに魅力を感じたためでした。また、海外拠点を持つ会社に入り、いずれはグローバルに活躍できる人材になりたいと考えたからでもありました。そして実際に入社してからは、国際物流のソリューションをトータルに提供している点や、AEO制度の認定通関業者などとして、スムーズな通関手続きを実現している点も、岡本物流の強みだと感じています。

さらに、若手のうちからさまざまな業務に挑戦させてもらえるところも長所だと思います。私自身、1年目から生産計画の登録や人員算出などの重要な仕事を任せてもらってきましたし、プロジェクトにも抜擢されて、大きなやりがいを得てきました。このような風土のなかで今後も貪欲に担当業務の幅を広げ、事業所全体の仕事をより深く理解して、マネジメントできる力を培っていきたいと考えています。

一方、当社では卓球部の活動にも力を入れており、私もチームの一員として、日本卓球リーグ実業団連盟の全国大会などに出場してきました。部活の練習時は真剣ですが、チームの雰囲気は和やかで、年齢や部署の垣根を超えた親睦が図れています。岡本物流は、フランクで温かみのある社風も魅力です。先輩方もみな話しやすく、分からないことがあれば丁寧に指導してくれるので、これから入社する人ものびのびとした環境で仕事ができると思います。

1日のスケジュール

 8:00

始業

現場の作業者や物流資材のサプライヤーなど、関係各者から届いたメールに目を通し、返信をする。

 9:00

生産計画登録

お客様から届いた翌月の生産計画に基づいて、仕向地、車型、コンテナ積みのケース編成、台数などをシステムに登録。梱包などに必要な人員数を算出する。

12:00

昼休憩

事業所には社食もあるけれど、本日は持参したお弁当をオフィスで。

13:00

プロジェクトの報告資料作成

現場改善でトライした事柄について、改善前との比較データをまとめて資料をつくる。

15:00

3社合同会議

3社のプロジェクトメンバーが集まる会議に出席し、改善状況を報告。

16:55

終業