梱包とコンテナ輸送
物を輸送するには、基本的には梱包されていることが必要です。 物流会社が、お客様から寄託頂いたお品物を輸送するには、多様な場合に応じた梱包が必要となります。全く同一の物を輸送する場合でも、悪路を走るトラックの場合、鉄道輸送、航空輸送に海上輸送するのでは梱包仕様が変ります。輸送対象物が壊れやすい物や傷みやすい食品等などとてもデリケートな貨物の場合は更に梱包を工夫しなければなりません。
梱包の必要性
梱包は運送を依頼する側は元より、運送を受託する側の両面から検討する必要があります。運送を受託する側では、商品、製品の性質より一定基準の梱包条件が設定されています。輸送中のダメージから商品や製品を保護することや、輸送を円滑に行い、輸送費を最小限に抑え、輸送時間を短くするといった観点からも重要なファクターと考えます。
国内輸送のほか、海外へ輸出される貨物の梱包には国際基準ISPM 15が設定されていますので、輸出国と輸入国の組み合わせにより同じ商品、製品でも梱包材料が異なります。梱包材料の変化などにより、同一の商品、製品でも梱包の形態や仕様も変化が生じます。商品、製品の性質や形状、仕向先国、輸送モード(海上輸送、航空輸送、トラックでの陸送)など、梱包のルールや基準をお客様に代わり最適な梱包をご提案させていただくと共にお引き受けいたします。
梱包の開発設計
当社では、特に梱包設計を得意としており、設計の重要性を重視しております。
過剰な梱包はむやみに梱包費を上げてしまいますし、経費を抑え過ぎた簡易な梱包では商品、製品を傷めてしまいます。
必要に応じて試梱し、テストの実施を提案させて頂くことも御座います。



一度確定した梱包設計でも、輸送モードや数量の変更に応じて最適化を導きます。
梱包は一つのお品物を一つの梱包容器に納めるだけでなく、数百、数千ものアイテムを一つの容器に収めて行くパズルのような設計もあります。形状、重量、材質が違うお品物を、形状、材質の違う梱包資材を使用するなどして、一つのまとまった梱包に仕上げる設計を得意としています。

さらに、海上コンテナそのものを梱包容器と考え、治具を開発し積載効率を上げることで、輸送費を抑えるなどの提案もさせていただいております。
輸送コンテナにトラック2台を詰めて、輸送効率を2倍に上げ、コストを約半分に抑えるなどを梱包の開発設計をご提供しております。

通い容器と容器免税
梱包材の多くは木材を使用していますが、当社では木材よりも強度が高い金属を利用した梱包容器を提案させていただくケースが多くあります。金属フレームの形状(L字、V字、丸型など)を変えて強度を調整するなど、単純に材料を増やすことをせずに、設計致します。
金属の梱包容器は初期費用としてはコスト高となりますが、木材などと違い反復した利用が可能となるため、結果的にコストを抑えた輸送が可能となります。自由な設計が可能であることから、一つの容器にさまざまな形状のお品物を梱包できることも輸送上有利になります。さらには、反復利用が可能であることから、木材の伐採を抑えることに繋がり、CO2削減効果も発揮いたします。
