代表挨拶

岡本物流株式会社は、1927年（昭和2年）私の祖父の代に「岡本回漕店」として日本橋箱崎町で創業して以来100年に近い歴史を刻んで参りました。 創業者である祖父は、各種事業免許を取得するなど会社基盤を確かにして行く中で、港湾運送事業の功労者として運輸大臣（現国土交通省）から表彰されるなど、業界の発展に大きな足跡を残しました。結果、天皇陛下から勲五等、瑞寶章を当時の佐藤栄作首相より授与されました。また、先代の父は「物流商社」というキーワードを掲げ物流システムと商社機能の融合を進めました。

そして私は、父の代に撒かれたグローバル化、情報化の種を芽吹かせることに努め、特に、独自開発でIBMを使った船積み支援システム（shipmate）を構築したことは弊社にとっても業界においてもかなり画期的なことであったと自負しています。

社員とともに“Never Give Up！”の精神で常に新しいことへの挑戦、新たな提案をし続けております。

その結果、当時では不可能と言われていた荷主、船社などが異なるコンテナの再利用（コンテナ・ラウンドユース）を2001年に実現させ、2005年にはCO²の大幅削減を実現させたこの功労に対して、国交省関東運輸局から環境保全功労者の栄誉を浴することになりました。後の2006年、国交省はこの様な地球にやさしい物流を「グリーン物流」と命名しましたが、私どもはこれより遥か以前からこの言葉を使って、輸送用機器のリターナブル化、完成車トラックのコンテナ詰めなど様々な省エネ物流を推進してまいりました。

現在、タイ・マレーシア・インドネシア・アメリカに拠点を持つ弊社では様々な国の人達と共に働いています。

私どもは、これまでとは全く違う、競争領域と協調領域において企業や業界の垣根を超えた効率性の高い「未来のサービス物流産業」をコーディネートする為、これからも新たなことに積極的に挑戦して参ります。物流サービスのクラウド化≒Physical Internet(物理的なインターネット)などによる新しいコンテナリゼーションの幕開けに乗り遅れないよう対応することが急務であると感じております。

社是「豊かなる人間性の追求」は、この様に活躍の範囲がグローバルに広がり、この多様性を尊重する企業文化の醸成を目指して掲げているスローガンです。

私は、社員一人ひとりが個人として尊重されることを大切に、弊社が次の100年に続く夢多き企業であり続けるよう、弛まぬ精進を重ねて参ります。